遠視
遠視とは、遠くのものにも近くのものにもピントを合わせるために、常に目の筋肉を使って調節が必要な状態を指します。一般的に「遠くがよく見える目」と誤解されがちですが、実際にはどこを見るにもピント調節の努力が必要なため、目が疲れやすく、集中力の低下や頭痛を引き起こす原因となります。横浜市旭区の希望ヶ丘三井眼科クリニックでは、こうした目のお悩みに寄り添い、高度な検査機器を用いて一人ひとりの状態を精密に把握いたします。希望ヶ丘駅からすぐの立地で、お子さんからご高齢の方まで、生涯にわたる目の健康をサポートするために丁寧なカウンセリングを行っています。適切な矯正を行うことで、日々の生活や学習の質を向上させるお手伝いをいたします。
遠視の症状について
遠視の症状は、その度合いや年齢によって大きく異なります。私たちは日々の診療の中で、患者さんが無意識のうちに抱えている目の負担を軽減することを大切に考えています。
疲れ目と身体の不調
遠視の方は、遠くを見る時も近くを見る時も、常に水晶体を膨らませてピントを合わせる努力をしています。この状態が長く続くと、目の筋肉が酷使され、ひどい疲れ目(眼精疲労)を感じるようになります。また、肩こりや頭痛、吐き気といった全身の症状として現れることも少なくありません。
視力に関する症状
軽い遠視であれば、若いうちは調節力でカバーできるため、視力検査では良い結果が出ることがあります。しかし、強度の遠視や加齢による調節力の低下が加わると、以下の症状が目立つようになります。
- 遠くも近くもぼやけて見える・・ピントを合わせきれず、全体的に視界がかすみます。
- 近くの作業が長続きしない・・読書やパソコン作業ですぐに目が疲れてしまいます。
- 夕方になると視力が落ちる・・一日の疲れがたまり、調節が追いつかなくなるためです。
お子さんに特有の症状
お子さんの場合、自分が遠視であることに気づかず、見えにくさを言葉で表現できないことがあります。保護者の方が注意深く観察してあげることが、早期発見の第一歩となります。横浜市旭区の当院では、お子さんの検査にも力を入れています。
- 集中力がなく飽きっぽい・・本を読んだり細かい作業をしたりすることを嫌がります。
- 目を細めたり、首をかしげたりして見る・・少しでもピントを合わせようとする仕草です。
- 落ち着きがない・・見えにくさからくるストレスが原因となる場合があります。
お子さんの見え方について不安がある場合は、早めに専門的な検査を受けることが大切です。詳細については「子供の近視・メガネ処方について」のページもご参照ください。
遠視の原因について
遠視が起こる主な原因は、目の形や屈折力のバランスにあります。私たちの目に入ってきた光は、角膜と水晶体で屈折し、網膜の上で焦点を結ぶことで像として認識されます。遠視の場合、この焦点が網膜よりも後ろで結ばれてしまいます。
軸性遠視(じくせいえんし)
最も一般的な原因は、目の奥行きである「眼軸長(がんじくちょう)」が通常よりも短いことです。これを軸性遠視と呼びます。生まれたばかりの赤ちゃんは眼軸が短いため、多くが遠視の状態ですが、成長とともに眼軸が伸びて正視(ピントが合う状態)に近づいていきます。この成長過程で眼軸の伸びが十分でない場合に遠視となります。
屈折性遠視(くっせつせいえんし)
眼軸の長さは正常でも、光を曲げる力である角膜や水晶体の屈折力が弱すぎるために起こる遠視です。網膜の手前で焦点を結ぶのに十分な屈折が得られないため、やはり焦点は網膜の後ろに外れてしまいます。
遠視の病気の種類について
遠視そのものは屈折異常の一種ですが、それを放置することで他の病気や視機能の発達障害につながるリスクがあります。希望ヶ丘三井眼科クリニックでは、これらの合併症を未然に防ぐための診療を心がけています。
調節性内斜視(ちょうせつせいないしゃし)
強い遠視があるお子さんに多く見られる疾患です。近くを見ようとして強くピント調節を行う際、同時に目は内側に寄る性質(輻輳)があります。遠視が強いと常に過剰な調節が必要になるため、目が内側に寄りすぎてしまい、斜視の状態になることがあります。
弱視(じゃくし)
視機能が発達する大切な時期に、強い遠視のために網膜に鮮明な像が映らない状態が続くと、視力の発達が止まってしまうことがあります。これを弱視といいます。眼鏡等で矯正しても視力が出にくい状態になるため、早期の発見と適切な治療が欠かせません。
弱視に関する詳しい情報は、「子供の弱視について」のページで解説しています。
閉塞隅角緑内障(へいそくぐうかくりょくないしょう)
遠視の目は眼軸が短いため、目の中の構造が密集している傾向があります。そのため、房水(目の中を流れる液体)の出口が狭くなりやすく、急激に眼圧が上昇する急性緑内障発作を起こすリスクが、正視や近視の方に比べて高いと言われています。特にご高齢の遠視の方は注意が必要です。
緑内障のリスクについては、「緑内障の症状と治療」のページも併せてご覧ください。
遠視の治療法について
遠視の治療の基本は、網膜の上に正しくピントが合うように光を補助することです。患者さんの年齢やライフスタイル、遠視の程度に合わせて、適した方法をご提案します。
眼鏡(メガネ)による矯正
最も一般的で安全な方法です。凸レンズ(中心が厚いレンズ)を使用して、目に入る光をあらかじめ収束させることで、網膜の上に焦点を合わせます。特にお子さんの場合は、視力の発達を促すために、起きている間はずっと眼鏡をかける「常用」が治療として重要になります。
当院での対応については、「メガネ処方」のページをご確認ください。
コンタクトレンズによる矯正
左右の視力差が大きい場合や、スポーツをする際などに選択されます。眼鏡に比べて視野が広く、像の大きさの変化が少ないというメリットがあります。ただし、適切な管理が必要なため、当院では装用指導と定期検査を徹底しています。
詳細は、「コンタクトレンズの取り扱い」のページをご覧ください。
視能訓練(お子さんの場合)
弱視や斜視を伴う場合には、眼鏡をかけた状態で、弱視眼を積極的に使う訓練(健眼遮蔽など)を行います。視能訓練士(ORT)の指導のもと、遊びを取り入れながら楽しく続けられるようサポートいたします。
生活環境の改善
遠視による眼精疲労を軽減するためには、環境づくりも大切です。
- 適切な照明・・手元が暗すぎないよう注意します。
- 適度な休憩・・近くを見る作業の合間に、遠くを眺めて目を休ませます。
- 姿勢を正す・・目と対象物の距離を適切に保ちます。
眼精疲労については、「眼精疲労・スマホ老眼」のページも役立ちます。
遠視についてのよくある質問
Q1. 遠視は大人になれば治りますか?
A1. 成長とともに眼軸が伸びることで遠視が軽減することはありますが、完全に「治る」という性質のものではありません。大人の場合は、加齢とともに調節力が低下することで、それまで隠れていた遠視の症状が顕著になる(老眼と混同されやすい)ことが多いです。
Q2. 視力検査で1.5あっても遠視の可能性はありますか?
A2. はい、十分にあります。遠視の方は調節力を使って無理にピントを合わせることができるため、視力検査の瞬間だけは1.5見えることがあります。しかし、その状態を維持するために常に目に負担がかかっているため、精密な検査が必要です。
Q3. 子供が眼鏡を嫌がるのですが、無理にかけさせるべきですか?
A3. 遠視の治療において、眼鏡は「見る力」を育てるための大切な道具です。見えやすさを実感できれば自ら進んでかけるようになる子も多いです。当院ではお子さんがお気に入りのフレームを選べるようアドバイスも行っています。無理強いせず、褒めながら慣らしていきましょう。
Q4. 遠視と老眼は何が違うのですか?
A4. 遠視は「目の形(屈折異常)」によるもので、老眼は「加齢によるピント調節力の低下」です。遠視の方はもともと調節力を多く使っているため、老眼の自覚症状が早く出やすいという特徴があります。
院長より
遠視は、ご自身では気づきにくい症状の一つです。「遠くが見えているから大丈夫」と思っていても、実は身体が常に頑張り続けている状態かもしれません。私たち希望ヶ丘三井眼科クリニックでは、患者さんが抱える「なんとなく目が重い」「最近集中できない」といった漠然とした不調の裏に隠れた遠視を、精密な検査機器を用いて、見極めることを重視しています。横浜市旭区中希望ヶ丘の地で、皆様がストレスなくクリアな視界で毎日を過ごせるよう、プロフェッショナルな視点と温かいホスピタリティを持って診療にあたっています。駅前すぐの通いやすい場所にあり、院内はバリアフリー設計となっておりますので、どなたでも安心してご来院ください。目のことで少しでも気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。生涯にわたり、あなたの目の健康をサポートいたします。
