オルソケラトロジー(準備中)
近視にお悩みの方へ、手術を行わずに視力の矯正を目指す、オルソケラトロジーといった治療の方法がございます。特に、成長期のお子さまの近視が気になる保護者の方からご相談をいただくことが多い治療です。
オルソケラトロジーは、就寝中に専用のハードコンタクトレンズを装用し、角膜の形を一時的に整えることで、日中を裸眼で過ごしやすくする視力矯正方法です。レーシックのように角膜を削る手術ではなく、レンズの使用を中止すると角膜は少しずつ元の状態へ戻っていく可逆的な治療です。可逆的とは、元に戻る性質があるという意味です。
オルソケラトロジーをご希望の場合は、当院関連クリニックとなります、あおぞらアイクリニックの方へご案内させていただき、日本眼科学会認定眼科専門医の視点から、患者さんの目の状態、生活スタイル、年齢、近視の程度を確認し、オルソケラトロジーが適しているかを慎重に判断します。お子さまの場合は、近視進行を抑える可能性もふまえ、将来の目の健康を守るための選択肢としてご提案しています。
オルソケラトロジーは自由診療です。治療のメリットだけでなく、レンズ管理の注意点や感染症などのリスクについても丁寧に説明し、納得いただいたうえで治療を始めていただきます。
オルソケラトロジーの施術について
オルソケラトロジーは、日中にコンタクトレンズを装用する一般的な方法とは異なります。夜、眠っている間に専用レンズを装用し、朝起きたら外します。睡眠中に角膜、つまり黒目の表面の形をゆるやかに整えることで、日中の見え方を改善することを目指します。
レンズは、角膜の中央部分を平らに近づけるように設計されています。これにより、目に入った光が網膜上で焦点を結びやすくなり、裸眼で見える時間が得られる場合があります。
ただし、効果の出方や持続時間には個人差があります。近視の程度、角膜の形、睡眠時間、レンズの装用状況によっても変わります。そのため、治療前の適応検査と、治療開始後の定期検査がとても大切です。
オルソケラトロジーの特徴
- 手術を行わない視力矯正治療です
- 就寝中に専用レンズを装用します
- 日中は裸眼で過ごしやすくなる可能性があります
- レンズ使用を中止すると角膜は元の形に戻っていきます
- 小児の近視進行抑制に役立つ可能性が報告されています
- 自由診療のため保険適用外です
治療の流れ
- 適応検査
視力、角膜形状、屈折、目の健康状態を確認します - カウンセリング
治療の仕組み、費用、注意点、リスクをご説明します - 体験装用
実際にレンズを装用し、装用感や見え方を確認します - 本装用開始
問題がなければ専用レンズを準備し、治療を開始します - 定期検査
視力、角膜の状態、レンズの汚れや傷を確認します
オルソケラトロジーは、スポーツをしていて日中に眼鏡が邪魔になる方、コンタクトレンズを日中に使いにくい方、裸眼で過ごせる時間を増やしたい方に向いている場合があります。また、お子さまの近視が進んでいる場合には、近視進行に関わるリスク因子、つまり病気や症状が進みやすくなる要素を減らす目的で検討されることもあります。
料金について
オルソケラトロジーは健康保険の適応外となる自由診療です。費用には、検査、診察、レンズ代、装用指導などが含まれる場合があります。下記は費用の目安です。
| 項目 | 内容 | 費用の目安(税込) |
|---|---|---|
| 適応検査料 | 治療が可能かを確認する詳しい検査 | 10,000円 |
| 体験装用 | レンズ貸出、装用確認、装用指導 | 60,000円 |
| 本装用 初年度 両眼 | レンズ代、診察料、検査料を含む目安 | 140,000円 |
| 2年目以降 年間 | 定期検診料 3か月ごと | 15,000円 |
上記は目安です。使用するレンズの種類、目の状態、追加検査の有無により費用が変わる場合があります。詳しい金額は診察時にご案内します。
オルソケラトロジーは、医療費控除の対象となる場合があります。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合、確定申告により税金の一部が戻る可能性がある制度です。領収書は大切に保管してください。
オルソケラトロジーについてのよくある質問
Q1. 子どもは何歳から受けられますか
A1. 目安としては小学生以上で、レンズの着脱やケアを保護者の方と一緒に行えるお子さまが対象になります。特に8歳から12歳頃は近視が進みやすい時期とされており、この時期に相談されるご家庭も多くあります。実際に治療できるかどうかは、検査結果を見て判断します。
Q2. 寝ている間に痛みはありませんか
A2. オルソケラトロジーで使用するレンズは、高酸素透過性のハードコンタクトレンズです。高酸素透過性とは、角膜に酸素を通しやすい性質のことです。装用初期にはゴロゴロ感や異物感を覚えることがありますが、眠っている間はまばたきが少ないため、慣れてくる方も多いです。強い痛みがある場合は、装用を中止して早めにご相談ください。
Q3. 効果はどのくらい続きますか
A3. 個人差はありますが、一晩装用することで翌日の日中に裸眼で過ごしやすくなる方が多いです。治療を続けることで角膜の形が安定しやすくなる場合がありますが、基本的には毎晩の装用が必要です。装用をやめると、数日から1週間ほどで元の見え方に戻っていくことがあります。
Q4. 副作用やリスクはありますか
A4. 通常のコンタクトレンズと同じように、レンズの洗浄や管理が不十分だと、角膜感染症や角膜上皮障害が起こる可能性があります。角膜上皮障害とは、黒目の表面に傷がつく状態です。また、夜間に光がにじむハロー・グレア現象を感じる方もいます。こうしたリスクを減らすため、正しいケアと定期検査が欠かせません。
Q5. 近視は完全に治りますか
A5. オルソケラトロジーは近視を完全に治す治療ではありません。角膜の形を一時的に整えて、日中の裸眼視力を改善することを目指す治療です。レンズ装用を中止すると、角膜は元の状態に戻っていきます。
Q6. 大人でも受けられますか
A6. 大人の方でも、適応があれば治療を受けられる場合があります。スポーツ、仕事、日中のコンタクトレンズ装用が難しい方などに向いていることがあります。ただし、ドライアイ、角膜の状態、近視や乱視の程度によっては適さない場合があります。
オルソケラトロジーの診療について
オルソケラトロジーを行ううえで、最も大切なことは、安全性です。日中を裸眼で過ごせる可能性があることは大きな魅力ですが、目の健康を損なってしまっては意味がありません。
そのため、治療前に角膜の形、角膜の傷の有無、ドライアイの状態、近視や乱視の程度を詳しく調べます。特にお子さまの場合は、今の見え方だけでなく、今後の近視進行も見ながら治療を検討します。
治療において大切にしていることは、次の3つです。
- 適応を慎重に判断すること
- レンズの取り扱いを保護者の方にも分かりやすく説明すること
- 定期検査で角膜と視力の変化を継続的に確認すること
小児眼科では、視力の低下が学習やスポーツに影響することもあります。黒板が見えにくい、ボールを追いにくい、眼鏡を嫌がるなど、日常のちょっとした困りごとから治療の相談につながることがあります。
また、大人の患者さんでは、眼鏡のくもりが気になる、日中のコンタクトで乾燥しやすい、スポーツ時に眼鏡が不便といった理由で相談される方もいます。患者さんの生活背景を確認しながら、オルソケラトロジーが本当に合っているかを一緒に考えていくことが大切です。
院長より
近視は、眼鏡やコンタクトレンズで見え方を補えるため、つい軽く考えられがちです。しかし、特にお子さまの近視は成長とともに進むことがあり、将来の目の健康を考えるうえで、早い段階から見守ることが大切です。
オルソケラトロジーは、日中を裸眼で過ごしやすくするだけでなく、小児の近視進行を抑える可能性も期待されている治療です。ただし、すべての方に適しているわけではありません。効果には個人差があり、レンズ管理をきちんと続ける必要もあります。
オルソケラトロジーをご案内する際、治療の良い面だけをお伝えするのではなく、注意点やリスクも含めて正直にお話しすることを大切にしています。予後、つまり病気や治療の今後の見通しを少しでも良い方向に近づけるためには、患者さんご本人や保護者の方が治療を理解し、納得して続けられることが重要だからです。
「手術は不安だけれど、日中は眼鏡なしで過ごしたい」
「子どもの近視が進んでいて、このままでよいのか心配」
「スポーツのときに眼鏡やコンタクトが気になる」
このようなお悩みがありましたら、どうぞ一度ご相談ください。横浜市旭区、希望ヶ丘駅周辺の皆さまにとって、目のことを気軽に相談できるクリニックでありたいと思っています。私たちは、患者さん一人ひとりの見え方と生活に寄り添いながら、無理のない治療方法を一緒に探してまいります。オルソケラトロジーは現在、当院関連クリニックの、あおぞらアイクリニックにて、ご案内の準備中となっております。準備が整い次第、順次ご案内を開始させていただきます。
